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たまにはブレイブたん左側。
うーん…だいじょうぶかな


カジカジしたいお年頃なんです


良ければ下のタイトルより









今日のこの日ばかりは吸血鬼の気持ちが分かるような気がした。




「っぷぁー、今日は飲んだなぁ…」
カラカラとビールの缶を回して、ブレイブは大きな?気を吐いた。
行儀が悪いぞ、と嗜めるのは隣で一人ワインを口に運ぶハラルド。
芳醇な赤の香りが隣の少年の鼻腔をくすぐる。

ハラルド邸のソファ、最近では二人の晩酌用と化してしまったそこに座るのはいつもの二人。
互いに同じものを飲むこともあるが、大抵はハラルドがワインセラーから自慢のビンテージを持ち出し、ブレイブは部屋に買い置きした秘蔵のビールを持ち寄る。
つまみだけは共有して別のアルコールを煽るが、不思議とこの関係が嫌ではなく。
むしろこの関係が心地よいとさえ感じていた。


時計は深夜も遅い時間を指しはじめ。
そういえば明日は雑誌の取材がはいっていたな、とハラルドは思い出す。
ボトルも空、半ダースのビールも空のようだ。
今日はこのくらいだろうと、切り上げの言葉を発した。


「今日はここでお開きだな。時間もいい。」
ブレイブもまた満足しているようで、「りょうかーい」と二つ返事で空を片付け始める。
カンカンを不燃物用においていたゴミ箱にぽいと投げ打ちながら、ブレイブはふと視線を隣の人間に向ける。
ニンフのように色素の薄いハラルド、今日ばかりはほろ酔いなのだろうかかすかに朱がかっていて。
さらさらと零れる銀色の髪、間から見える細い首筋。
お嬢様たちのことを「ブルーブラッド」というが、ハラルドもたがわぬほど透き通るような肌で。
その内側に流れる静脈すらはっきり見えるほどに美しい色をしていた。


思わず、喉がごくりと蠕動する。
さっきあれほどにアルコールを摂取したというのに、喉が焼け付くように痛い。
視線は髪の隙間から見える首筋からそらせず。




舐めたい、齧りたい、噛み付きたい。




猟奇的とも思えるような思考が、鈍った理性の上に覆いかぶさる。
いまならヴァンパイアの気持ちが分かるかもしれない、なんて妄想が頭に浮かんでくる。
この白い肌に牙を立てて、内側に流れる熱い奔流を啜る。
血中にアルコールが混ざっているだろうか。きっと誰よりも芳醇な味がするのだろう。

ガランと適当に缶を投げうって、ソファに座りなおすブレイブ。
ふわりとハラルドの髪をかき上げ、うなじをもっと良く見る。


「ブレイブ、どうした…?片づけがまだ…」
早く寝なければ、という使命感に追われるハラルドは、悠長な少年をたしなめようとする。
だが、首筋に熱い息を吐きかけられ、語尾はごくりと飲み込まれてしまった。

「こーゆーときは黙ってるのが、イイ男なんだぜ…ダンナ?」
垂れ落ちそうなほどの唾液をもてあましながら、赤い舌で青年の肌を舐った。
首筋に突然与えられた灼けるような舌の感触に、図らずも体を震わせる。
気をよくしたブレイブは甘い肌を舐め溶かすようにそれを這わせていく。


「ばか、ブレイブ。遊んでないで片づけを…っ!!」
いつものようにしかろうとするハラルドだが、首筋に触れていくのたうつ舌に言葉が途切れる。
だめだ、舐めるだけじゃ足りない。
暴走をはじめ、荒くなり始めたブレイブの息が耳の下をくすぐる。

皮膚に、犬歯を立てる。
傷をつけることを承知で柔らかな肌にかじりつく。
突然与えられる痛みに、青年は顔をしかめる。
だが、アルコールで鈍った体には、痛みと同時にそれは快楽として刻まれていく。
時折漏れる甘い声に、ブレイブの快楽中枢もまた刺激されて。


「ハラルド…、超エロい。」
がじ、と強く噛み付く。
口腔にじわりと鉄の味がにじむ。ハラルドの肌が裂け、血液が溢れ出したからだ。
かすかに甘く、苦い血液を優しく舌ですくう。
唾液に混ぜて飲み込めば、それは愛しい味として体に刻まれる。
ハラルドはといえば、普段茶化して「ダンナ」としか呼ばないブレイブの口からもれだした「ハラルド」という言葉に肌があわ立つのを感じていた。
イレギュラーに弱いお坊ちゃま脳は、三十路でも相変わらずで。
痛みに混ぜられ染みる唾液のひりつきすら、反芻する「ハラルド」という呼びかけに混ぜ込まれ。
じんじんと体を淡くうずかせる一要因たらしめていた。


しばらく首筋から溢れる液体に舌鼓を打っていたが、ちゅうと強く吸いきって、唇を離す。



蕩けた目で、ソファに沈み込むハラルド。
はーと大きく息を吐きながらブレイブは反対側に倒れこむ。
傷つけられた首筋を己で触れて、悔しそうに少年を睨みつけた。


「なんてことをしてくれるんだ…、きみは。」
キスマークなんて可愛らしいものじゃない、れっきとした噛み跡だ。しかも目立つ首筋への。
明日は取材だといっていたのに、傷をどう説明すればいい。
困惑と怒りに揺らめく表情を堪能しながら、ブレイブはとびきりの妖しい笑みをくれてやった。


「ダンナの首筋、頂戴したぜ?……それは俺の証だ。おれが、ハラルドにつけた証。」
指を差しながら笑う姿に、毒気が抜かれる。
証、とブレイブは言う。
強く強く付けられた証、首筋の貞操を血液を奪われた証。それは同時に強い所有の意味合いも持つ。
孤高の一匹狼だった少年が、ここまで執着してくれるという事実。
なんだかおかしくなって、青年はクスクスと笑みを溢した。
しなやかに体をくねらせ、ソファに長くなっているブレイブにのしかかる。


「全く、責任は取ってくれるのだろうな。」

「それは、神のみぞ知るってな。」

二人は互いに眼を見あわあせて、ゆっくりと目を閉じた。


************
おしまい
ブレハラがんばってみたけどブレハラなのかなあ。
ブレイブたんかじかじかわいい。

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