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モブ櫂←三和



良ければタイトルより













「レディース&ジェントルメン、今宵は一夜限りの幻想にようこそ。」
ビロードの赤い幕が開いて、仮面をつけた男性が恭しくお辞儀をしていた。


「あぁ?ここどこだ…。」
漸く覚醒した青年は、狭くなった視界から辺りを見回す。
一面、仮面、仮面、仮面。
ドレスやタキシードを纏った金持ちそうな人間達が、歓談しながら司会者を見ている。
おそらく、肌に触れるこの冷たい金属は彼らと同じ仮面のもの。
自身を見れば彼らと同じタキシード。
まるで映画の仮面舞踏会みたいだ、と一人ごちた。


「お目覚めになられましたね、三和タイシさま。」
隣から凛とした声が聞こえる。
見上げれば、見知らぬ女性が薄く笑みを浮かべながらこちらを見ていた。

「なんで俺の名前…、それにここはどこだよ。なんでおれ…」
初対面の彼女が、どうして自分のことを「三和タイシ」であると知っているのか。
どうしてこんな場違いなところにいるのか。
どうしてこんな恰好をさせられているのか。
分からないことが多すぎて頭がぐるぐるとこんがらがる。
腑に落ちないことが多すぎて、矢継ぎ早に女性へ問う。
だが、相手は落ち着き払った様子で、唇に人差し指を寄せた。

「落ち着き召されませ、質問は一つ一つ、理を紐解くように。」
その笑みはどこか妖艶で、どこか空恐ろしかった。
背筋がブルリと震える。この感覚はいいものではない。
女性の指がすっとまっすぐ司会者をさした。

「お答えするのは簡単ですが、それよりも今は今宵のメインを御覧なさいませ。」
倣って視線を動かす。
男の横には布のかぶせられた大きなもの。
大きさ、布越しの素材からしておそらく大きな鳥かご状のものであることが予想できた。
昔見た奴隷のオークションか見世物のようだ。
辺りの空気に呑まれてか、ドキドキと心臓が高鳴る。
周りの人間も、声を落とし演出の利いた喋りに耳を傾けていた。


「さあて今宵のメインイベント、美しき孤高のファイターが闇に堕ち白に染まる瞬間をご照覧あれ。」
言葉とともに、被せられていた布が取り払われる。
重みを感じさせる振動。取り払われた鳥かごの中に、見知った姿。
それはいつもの青い制服、鳶色の髪。両手を縛られ身動きの取れないその人物に、三和はとても覚えがあった。

「櫂…っ!」
それはいつも好んでつるんでいる幼馴染、櫂トシキだった。
こちらからはステージは遠い。声はおそらく届いていない。
足でガンガンと鳥かごをけっては脱出を試みているようだが、全くびくともしていない。
周囲から「まあ乱暴な」「今から躾けるのさ」という声が小さく聞こえてくる。
「躾ける」といっていたが、一体何のことを言っているのか。


「おやおや、三和さまのお知り合いでらっしゃいますか?」
「ああ、で!あれ、なんだよ。」
さっきから厭な予感しか湧いてこない。
厭な汗が仮面の内側を伝う。櫂の表情はどこか青ざめているようにみえた。
あんな冷たいかごに入れられて、手を縛られて。
どうみたってただ事じゃない、大変なことが起きるに違いない。
返事よりも先に、火蓋が落とされた。

「それでは、どうぞ御緩りと。愛姫の声を聞きながら一時の泡沫をお楽しみくださいませ。」
その声が、狂気じみた色を含んでいたのを、三和は聞き逃さなかった。



ガシャッと粗く金属の擦れる音がする。
見れば鳥かごの戸が開けられ、司会の男が入り込む。
離せ、と暴れる櫂に対して、男は悠々と細い体を組み伏せる。
抵抗する眼光鋭い表情を、貶めるように。男は粗い口付けを落とした。

「!!」
信じられない光景だった。
櫂が、知らない男の人とキスをしているだなんて。
合意じゃない、無理矢理の口付けだ。
周囲はあたかもそれが当然のことのように、動揺もしていない。
むしろ酒を飲みながらサーカスを見るような寛いだ様子を見せる。
誰一人として、これから行われるであろう狂気を感じていない。

いやいやと、何とか口付けの呪縛から逃れようともがく櫂。
だがその体は男にしっかりと拘束されままならない。
体の力が抜け、次第に青年の姿が男に隠されていく。
助けなければ、こんな狂気から。

「櫂ッ!!」
勢いよく立ち上がって、スタートを切る。
だがその足は、立つことだけで精一杯だった。

ガシャンッ
思い金属音、足首に広がる疼痛。
全く何の予想もしていなかった身体はもんどりうって思い切り床に打ち付けられる。
まあまあ、とのんきな女性の声が上から注がれた。

「…っ!なんだぁ、足かせ?」
見れば自身の足には大きくさびた足枷が嵌められ、地面としっかり縫い付けられていた。
いったいどうしてこんなことをされなければならないのだろう。

「おそらく三和さまは彼を助けにいくとおもいまして、足枷を。」
倒れた体に手を貸しながら女はいう。
この女すら今の環境では信用にならない。
細い指を払って、仮面越しに睨みつける。
女性は少しも表情を変えることなく、やはり薄い笑みを浮かべていた。
狂っている、この女性も。
さっきから感じていた怖気はこれだ。皆狂っている。

マイク越しに、荒らげた櫂の声が聞こえた。
声のするほうを見やれば、男に乱暴される姿が眼前に映った。
手首の辺りにまで脱がされたジャケット、ボタンなどその役割を果たしていないほどに裂かれたワイシャツ。
ベルトは既に取り払われ、大きく広げられたスラックスの前。
体育の着替えの時でも見られないほどの露出した肌と、黒のインナーが印象深く映った。

「止めろ」と威勢だけはまだ残っているが、それもいつまで持つことやら。
司会の男がつけていたネクタイで猿轡をされる。
一気に声を奪われ、更に抵抗は粗くなる。
だが、どうにかして相手を蹴ろうとする足は組み敷かれ身動きがとれず。
頬を何度か叩かれ、そこは赤くなっていた。
周りのレディース&ジェントルメンはただ楽しそうに歓談し、それを見ている。
なにが「紳士淑女の皆々様」だ、ただの狂者じゃないか。

男の手が、鎖骨を何度か撫で根元を伝い胸に触れる。
薄い胸板をいくらか揉み解し、その中央に楚々と咲いた花弁を突いた。
櫂の口から、聞いたこともない甘い声が浮かんだ。
ぞわ、と肌が粟立つ。
ただ小さな吐息だったのに、妙に耳に残って。
体が温かくなるような変化を感じた。
男は下卑た笑みを浮かべながら、その胸に齧りつく。
赤い舌が白い肌の辺りをぐるりと回り、薄い桜色を攻める。
青年は自分が一体どうされるのか分からないと困惑した顔で男を睨みつける。
だがそのかおが酷く青ざめているのを、三和は見逃さなかった。

飾りを吸われ、小さな水音が次第に大きくなっていく。
手がすくすくと育ちつつある腹筋を撫で、その下へと移っていく。
振り払おうとする体の動きは、珍しく彼があせっていることを思わせる。
これから何をされるのか、分かっているということだ。
だが、その抵抗はただ周囲を盛り上げるだけのパフォーマンスの一部に摩り替えられるだけだった。


「さあ!紳士淑女の皆々さま!このいたいけなファイターの秘められた花園を、垣間見たくはございませんか!」
急に声高に宣誓する。
それはまるで扇動者のようで、とても通る強い声だった。
湧き上がる声と拍手。仮面の下の唇はどうしようもなく笑っていた。
浴びせられる拍手に酔いしれながら、男は力ない櫂を後ろから羽交い絞めにする。
猿轡をされているせいで、はっきりと発音できない。
「らめ、やえろ…」と言葉が漏れるだけで、代わりにその倍の唾液がネクタイにしみを作った。
スラックスが取り払われ、観客の前に下着姿の下半身が晒される。
いやいやと首を振る櫂。汗がシャンデリアの輝きを受けてきらりと光った。

「さあ、ご覧に入れましょう。瑞々しい、我々の犯すべきサンクチュアリを…」
悦々とした声で、ポケットからナイフを取り出す男。
薄い布に押し当てて、軽く揺すれば。
おそらく綿であろう柔らな布はその網目を割き解れていく。
ビッ、ビッと音を立て清廉な守りが破られていく。
目を見開いて、今の状況が信じられないと戦く櫂の姿、いつもの余裕はもはやない。
最後の布が、その手を切り離される。

はらり、と垂れた布を男が取り払う。


そこには、自分とて見たことのない性の象徴があらわにされていた。
肌よりも少し浅黒く、桜色の先端を持つ男性の証。
平常時よりも少し膨らみ、ゆるりとその鎌首をもだげている。
目の前に暴かれた痴態に、青年は信じられないという表情を浮かべる。

それは紛れもなく半ば勃起している状態であった。


周囲の人間がざわめく。
一人ひとりは何を言っているのか良く分からないが、いいことをいっているのではないということは分かった。
ざわめきと好奇の目に晒され、櫂はカタカタと微かに震えていた。
どんなに大人びていようが、彼とて未だ十代…、高校生なのだ。

狂っている、何もかも。
三和は頭のなかが歪んでいくのを感じていた。
どうして櫂がこんな目に合わなければならないのだ。
どうして彼が。

男の手が、櫂のむき出しにされたそれを撫で、臀部を繰る。
肉厚の指が若い肉芽に突き立てられる。
一際大きな嬌声が溢れる。それはマイク越しだけでない生の声も混ざって酷く淫猥に耳に響いた。
そこは元来物を挿入するようには出来ていない。
潤滑剤も殆ど用意されず差し込まれたその指は、こういう経験のまるでない青年には苦痛以外の何者でもなかった。

「いっ…ひっ」
ただ小さく声を漏らし痛みを散らす。
突き立てられる指はズルズルと容赦なく奥を目指していた。
仮面に隠れているというのに、男の顔は酷く愉悦に歪んで。
それを眺める人たちの顔も、酷く歪んで見えた。
混じる水音、それはおそらく小さな縁が裂け血液が溢れ始めた所為だろう。
前を攻める手も勢いを落とさず、長めの竿を強く苛んでいた。

着衣の乱れた櫂の姿、知らない男にいいように指を立てられ、欲望を慰められる。
痛みからか羞恥からか。おそらくはそのどちらとも。
目には涙が溢れ、堰を超えた雫が頬をぬらしていた。
猿轡で自由を奪われた口腔は端が擦れ赤くなっている。
唾液を吸った布が吸いきれずに溢れた汁をたらす。
淫猥で、妖艶で、現世のものとは思えぬ様子だった。


興奮した状態の男が、ガチャガチャと乱暴に自身のスラックスの前を寛がせる。
ずるりと取り出された陰茎は、驚くほどに隆起し、どくどくと脈打っていた。
背後に気配を感じたのだろうか、先ほどのとは比にならない暴れようを見せる櫂。
いつもの櫂がどんな顔をしていたか分からないほどか細く、弱弱しく見えた。
髪をつかまれぐっと引かれる。
ちょうど馬の手綱を引いたときのように、四つん這いに躾けられ喉元を反らされた。
乱れた着衣、床に落ちた裂かれた下着の欠片。
股を伝うほどに流れる血液が、白い肌を汚していった。
血液によって潤められ、緩く受け入れ始めた小さな菊門に、穿たれる。

「っーーーー!!!」
声にならない声が響いた。
どよめきと笑いとが混じる観客席。
完全に見世物だ、か弱い青年を無理矢理手篭めにして支配欲を満たすための。
彼らはステージで行われているショーを楽しんでいるだけだ、この狂ったショーゲームを。
とてもじゃないが見ていられなかった。


「なんでこんなことすんだよ!櫂っ!櫂っ!!」
ガシャガシャと鎖を鳴らしながら少しでも櫂へ近づけるようにと体を動かす。
だがどうしようもなく距離は遠く、声も及ばない。
両肩に、強い重みが乗る。
細い指が鎖骨に軽く触れる。おそらく隣の女性が肩に手を置いたのだろう。
息が耳朶をくすぐる。諭すような、詠うような声が近くで鼓膜を震わせた。

「三和さま?これは今日の私たちの贄、楽しむための一過程なのですよ。
まだ穢れを知らない青年を、弄び貶め辱める。
そのなんと崇高なことか、魔女裁判よりも優しく愛しみながら闇へと落とし込む。
ほら…、三和さまもどうぞ御覧なさいませ。もっと近くで、ご友人が堕ちてゆく様を。」
悦に入った声で演説をする女性。その恍惚とした声はエクスタシーを感じているといっても過言ではないだろう。
そっと仮面の眼元にオペラグラスを掲げる。

先ほどよりも強く鮮明に、櫂の姿が映った。

屈辱に満ちた表情。苦悶にゆがめられた眉。
赤く染まり始めた肌、うねる腰。
局部は男の大きなソレを咥えさせられ、何度も何度も抜き差しされるのを見せ付けられる。
うすい浅黒の櫂のソレも、完全に勃起してしまい、その先端は潤んだカウパー液が滴っている。
併せて、マイク越しに耳朶を犯す嬌声が、脳内を何度も反響して。
まるで麻薬のように、どうしようもなく三和の心の芯を熱くして。
魅入られる様に、三和はオペラグラスの中の光景に食い入って見ていた。

スラックスの内側が窮屈でたまらない。
一番親しく、一番愛おしい友人のあられもない姿に、自身の象徴も情けなく勃起して。
布の上からさすっては慰めるが、一向収まりを見せない。
「いいのですよ」と女性に促され、ジッパーを引き降ろされる。
導かれるままに手を差し込む。
トランクスの中は既に蒸れ、亀頭の先からあふれた液でじんわりと濡れていた。
軽く脱いで、外気に触れさせる。
隣に女性がいるのだとか、ここが公共の場とか、もうそんなことに構っている暇はなかった。
強く天を指す自身を宥めるように上下に扱く。
気がつけば手にはびっしょりと汗をかいており、それが潤滑剤の役割を果たした。

「あっあ…櫂…かいっ」
うわごとのように名前を呟く三和。
さっきまであんなにかわいそうにとか助けなければと思っていたとは思えない。
周囲の人間と同じように、否、自らの慰めの糧にしている分始末が悪い。
グラスの先には、後ろを貫かれ喘ぐ櫂の姿。
次第に痛みや恐怖以外の感情も覚え始めたのだろう、固くなっていた表情は上気し、恍惚とし始めている。
だらしなく喘ぐ青年の姿を見ながら、夢中で裏筋を攻める。
あの赤黒い陰茎と自身の体の一部を擬似的にシンクロさせる。
ああして櫂のいたいけな穴に埋め込んでいるのは自身の楔で。
熱っぽい肌にふれ、甘い喘ぎを聞いているのも自身で。
表面張力の堰を割った雫が溝に従って滴り落ちる。
粗く息をしながら陰茎を扱く姿に、女性はクスクスと笑みを浮かべた。
まるでこうなることを、見越していたかのように。



「さあ、っ…みなみなさま、ショウもここが佳境。クライマックスでございます。
美しい白濁の性の迸りを受けて見事なフィニッシュを迎えてご覧入れましょう。」
ガンガンと強く腰を穿つ。
しなやかに、櫂の背が弓なりにしなる。
同時期、三和の体も迸りの瞬間を今かと待ちわびていた。
ズルリ、と奔流の直前に男は陰茎を櫂の体から抜く。
カエシ部分で性感帯を勢いよく掻かれた櫂は、堪えられず吐精する。
三和が亀頭に爪を立て、白濁を先端から飛ばしたのは、ほぼ同じだった。


「んああっ櫂っ…!」
「ふぁああっ」




** ** ** **




「紳士淑女の皆々さま、今日はご来場ありがとうございました。
今宵のショウはいかがでしたでしょうか?
この宴は泡沫の夢、はたまたは俗世の現実。
どちらが本物かは、貴方のイメージ次第。
それではまた…、お会いできる日をお待ちしております。」


恭しく男は一礼し、ビロードの幕は閉じられた。



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趣味に走った結果がこれだよ!
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高槻
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事務業
自己紹介:
ごっずに滾って思わずやった。反省はしている。
亀速更新でも満足するしかねえ!
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