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コナミ君とプラシド君がデュエルをします。
まじはやく結婚しませんかね。



よろしければ下のタイトルより















「俺のターン、俺はフィールドのワイズコアを守備表示にする。
リミットリバースの効果発動、守備表示になったモンスターは破壊される。
このとき、ワイズコアの効果発動!自身が効果によって破壊されたことで、デッキ・手札・墓地から…」
「じゃあ、罠カード発動『奈落の落とし穴』」


格好良くコンボを決めようとしていたプラシドに待ったをかけたのは、コナミからの死刑宣告だった。





昼下がり、うららかな陽気であるというのに、大の大人が部屋の中。
ただでさえ狭い借家であるため、ソリッドビジョンシステムは使わず、床でデュエルをする二人。
小さく収まって背中を丸めてゲームにいそしむ姿はなにやらかわいらしくもあった。


「なんだと…っ!!……では、場の機皇帝を除外…、機皇帝がフィールドを離れたことにより場の
ワイゼルパーツは破壊される…。」
悔しそうにワイゼルを除外スペースへ、パーツを墓地へと運ぶプラシド。
コナミは、チェーンによりプラシドのエースを封じたことにほくそ笑みもせず、淡々と処理を待つ。
白い指がワイゼルGを捕まえきれずに床をちゃりちゃりと掻く。
滑りやすい安物の床の上だ、薄いカードは手に収まらずあっちに行ったりこっちに行ったりを繰り返す。

「くそっ…」
動揺しているわけでもなかろうに、カードを拾えないことに舌打ちをする。
プラシドは自尊心が高いから、手伝ってもらうことを嫌う。
分かってはいたが、段々焦れてしまったコナミは、思わず手を出してしまった。
さらりとワイゼルGを手に取り、反対の手でプラシドの手を取る。

「はい。」
青年の機嫌を損なわないように努めて紳士的に、取ったプラシドの手にカードを乗せてやる。
優しく手のひらに乗せられて、本来なら「余計な世話だ!!」と怒るところだが、なんだか気をそがれ。
フン、と鼻を鳴らして、ターンエンドと宣言した。


「俺のターン、ドロー。…メイン1」





結果はコナミの圧勝であった。




「なぜいつもお前には勝てんのだ、コナミ。」
山札から次のターンドローしたであろうカードを見る。
ワン・フォー・ワン。これで手札のモンスターを墓地へ送りデッキからワイズコアを召喚、
伏せておいたツイン・ボルテックスを発動しワイズコアを破壊できればもう一度ワイゼルが出せた。
ぐぬぬ、と眉間に皺を寄せながらコナミを見やる。
相手は涼しい顔をして自分のデッキを確認していた。

「それは……プレイングセン…」
「うるさい!」
青年の口から聴きたくない言葉が飛び出してきそうで、近くにあった枕を投げて言葉を途中で遮る。
お行儀が悪い、と嗜めながら飛んできた枕を股の間に抱える。
頭をおくものを股に挟んでどっちが行儀が悪いのだ、とは思うものの、口には出さない。


コナミとプラシドの戦跡は大体にして7:3。
プラシドのコンボがうまく刺さることもあるが、往々にしてコナミに軍配が上がっている。
何度挑戦しようと、コナミは淡々と受け、淡々と勝ってしまう。
驕りもしないし、謙遜もしない。
今でこそ記憶を失っているが、そのプレイングスタイルは昔の彼となんら変わらない。
幼かった頃のプラシドにデュエルのいろはを教えたのはコナミだった。
その時もパワーを誇示することも、一から十まで手取り足取り教えることもなかった。
ただ淡々と、デュエルをする中で学ばせ、大事なところだけ少しアドバイスをする。
そのスタイルを確認するたびに、プラシドはどこか心が安心するのだった。

記憶のメモリが壊れてしまっていても、その芯に刻まれたコナミ自体は決して変わってはいない。
そのことが嬉しくてしょうがない。
例え覚えていなくとも、彼は彼である。
憧れ、焦がれ、恋した相手だと、実感することが出来る。


図らずも熱視線を浴びせるプラシドをよそに、コナミはストレージから二枚カードを引き、デッキのカードと交換する。
いくらか軽くシャッフルしたあと、満足そうにうんとうなずく。
そのデッキを信頼した優しい笑顔が、青年の心を締め付ける。
その笑みを、いつもこちらにも向けてくればいいのに。
物言わぬデッキにすらジェラシー。
捕って食わんばかりの形相で睨みつけるプラシド。
そんな視線にすら気づかないコナミ。きっと大物になるだろう。
デッキケースにカードを収めた青年は、ちょっとした大事に気づいて、ゆるりと声をかけた。


「あ、プラシド、デッキ。」
「やらん!」
「じゃなくて、踏んでる。」
てっきりデッキを貸せと言われるのだと踏んでいたプラシドはぎゃんと喚いたが、青年の言わんとすることは違っていた。
気がつけば、コナミを乗り出してみていたせいか自分のデッキを踏んでしまっていた。
慌てて身を引くプラシド、どうやら折れたり曲がったりはしていないようだ。

コナミの前ではどうにも恰好がつかないなとむすくれる。
コナミはいつも涼しい顔をして、驚いた姿などあまり見せない。
この冷静な顔をいつも崩せないものかといつも画策しているというのに、崩されるのはいつもこちら側。


壊してみたいこの涼しい顔を。
恰好もつけられないほどに乱して、その様を鼻で笑ってやりたい。
それには、うってつけの方法は一つだけだった。



「もう一勝負だ、コナミ。」
「いいよ。」
叩き付けられた挑戦状を、何の疑いもなく二つ返事で受け取る。
売られたデュエルは必ず買う、そんなコナミの性格をしっての発言だった。


「だが、ただのデュエルではつまらん、アンティだ。」
「……何を賭ける?」
罠にかかった、とプラシドはほくそ笑んだ。
これから賭けるものが、青年の冷静さを砕くかは、デッキと実力と思い次第。
だが決して負ける気はしなかった。



「負けたほうが、勝ったほうに口付け、だ。」


手札を5枚にそろえて、プラシドはニヤリと不敵に笑うのだった。
勝敗の結果は、イリアステルの神のみぞ知る。



************
たぶんプラシド君がまけてちゅっちゅするハメになるんですね分かります。
あほのこかわいい

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