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なんか、パラ十パラでふぉでいいんじゃないかと思えてきた。
熱に浮かされてたときにばつばつ携帯に打ち込んでたのを終わらせてみた。
「うたたね」と同じような話になってしまっててうぎぎ^q^
タイトルからどうぞ~
熱に浮かされてたときにばつばつ携帯に打ち込んでたのを終わらせてみた。
「うたたね」と同じような話になってしまっててうぎぎ^q^
タイトルからどうぞ~
いつも、同じ夢を見る。
最後の一冊を探す夢。
焼け落ちた柱の隙間を縫って潜りこんだ図書館。
御柱すら芯まで焼け、いつ崩落してもおかしくないそこで、すがるべき本(たいしょう)を探す夢。
……いや、夢の中の私は、此処がいつ崩落してもいいとすら思っていたのかもしれない。
誰もいないこの世界に生きるくらいなら、此処でぺしゃんこになってもいいと。
何日飲まず食わずだったかもう覚えていない。
光も射さないこの場所では、時間だって定かではない。
ただ黙々と、あてどない夢想の薄衣を掴むような作業を繰り返すだけ。
どの文献を読んだとしても、解決策など見つかるわけもない。
何を見つけたとしても、一度離れてしまった魂が、肉体に戻るすべはない。
過去をなかったことにはできない、罪をもとに戻す術もない。
糾弾するものもいなければ、断罪するものもいない。
ならば私は誰に希えばいい。
私の罪は誰に漱いでもらえばいい。
「購いのない罪などない、許しのない罪などない。」
先ほど手に取った本にあった言葉だ。
…もし私の罪に購いが存在するなら、許しを願う権利があるなら。
人っ子一人いないこの世界で、誰に求めればよいと言うのだ。
手元の本を閉じる。
この中にも、強く求める答えなどなかった。
伽藍洞になった本棚。頼りなくみしみしと軋んでは、崩壊の時を待ち望み戦慄く。
もうすがるべき手だては残されていないのか。
ぐるりと視界を巡らす。
ランプで微かに照らされる空間に………一冊の本があった。
慌ただしく本を掻き分け、その一冊に手を伸ばす。
瓦礫に挟まれたその本は、少しばかり背表紙の尻が出ているだけだ。
引っ張り出そうとすれば、確実にここは崩落するだろう。
…それでもよかった、すがるべきものがあるのなら。
あと一冊、この一冊がうすら微笑む薄衣のはじっこなのだ。
千切れんばかりに伸ばしたその指が、暖かく柔らかいものに包まれる。
その柔らかさかに、弾かれたようにパラドックスは瞼を開いた。
** **
「うお、やっと起きたか。」
間の抜けた声が起き抜けの青年の耳を過ぎる。
視線を横に巡らせれば、そこにはいつもの赤毛の少年。
まどろんだ視界に、燃えるような赤色がまぶしかった。
見上げてみればそこは何もない天井。
いつもと変わらない自分の寝室で、崩れかけた図書館も救いの一冊もそこにはなかった。
代わりに、体を覆う柔らかな布と触れ合った手が、安心感と心地よさを与えてくれていた。
漸く、しっかりとした思考がパラドックスの中に返ってくる。
「何をしている?遊城十代。」
うわこどのように呟く。寝起きの喉は嗄れていてヒリヒリと痛んだ。
その声質はどうして彼がこうして就寝時の自分の顔を覗き込んでいたのか、不思議で堪らないといった感じだった。
起き抜けいっぱつめの凍土クエスチョンに、「ご挨拶~」と茶々を入れる十代。
「お前が寝坊助さんだからわざわざ起こしにきてやったんじゃないか。」
むう、とわざとらしくふくれてみせる。
寝坊助と言われるのは初めてで、思わず目をぱちくりとしばたたかせる。
改めて時計を見やれば、針はお昼に近い時間を指していた。
いつもなら、この時間まで眠っているのは自分ではなく少年の方だというのに。
こんな遅い時間まで時間まで眠っているだなんて思わなかった。
疲れていたのだろうか、あんな夢までみるくらいだ。
ふう、と額に張り付いていた髪の毛を梳き流しながら気だるく身を起こす。
「確かに、寝坊助さんだな。」
自分で呟いて、なんだかおかしくなる。
今日は珍しく形勢逆転、と言ったところか。
よく見れば十代はほんのりとしたり顔で。
どこか悔しいが、でも十代が楽しいならそれでもいいかとおもってしまう。
「はーらへったんだよ。なあ、パラドックス。」
子供のように駄々をこねる十代。
この短絡さが、今の自分にはうれしい。
「もうお昼だね、朝食いっぱぐれてしまったし、たくさん作るとしようか。」
ふふと笑いながら返事をするパラドックス。
やたっ!と指を鳴らす姿、笑った顔が可愛くてしょうがない。
ふと、左手にぬくもりを思い出してそちらを見る。
伸ばした手を、しっかり掴んでくれた暖かい手。
包まれているだけで安心して、ぬくもりを覚えるだけでほっとする。
十代と一緒にいると、どうしてか自分の罪が軽くなるような気がする。
彼は自分を糾弾しない、自分を断罪もしない。
何も聞かず、ただその無邪気な笑顔で笑いかけてくれる。
それが堪らなく尊いものに感じて、「いとおしい」と形容してもおかしくないような心持を与えてくれる。
ずっと誰かにこうして感情をぶつけられることはなかった。
ずっと誰かに自ら感情を持つこともなかった。
――――――――何もない世界に一人だったから。
誹られる事もなければ、赦される事もなかった。
彼は誹りも赦しもしない。
それでも、豊かな愛を与えてくれる。
「いとおしい」とおもう心を与えてくれる。
それが、今の自分にとって、どれだけ赦しになっているか。
…………まるで、夢の中でしきりにさがしていた薄衣の一片を捕まえたような気分だ。
そういえば。
夢の中に出ていた本の背表紙も、燃えるように真っ赤な赤色をしていた。
「きみだったのか」
独白を溢して、掴んだ手ごと十代の小さな体を布団の中に引き込む。
うお、と間抜けな声を上げて、柔らかな布の中にダイブした。
腕の中に納まる小さな少年を包み込むように抱きしめ、大きく息を吸う。
鼻腔いっぱいにたまるお日様のいい匂い。
もぞつく姿も困った顔も可愛くて、さらに強く抱きしめた。
「わぷっ…なんだよぉ?」
何のことかわからない十代はきょとんと小首をかしげる。
自分から抱きしめることはあれど、突然彼から抱きしめられるなんて珍しくて。
自分が抱きしめたのだったら、ここから朝語るもはばかられるようなことをしたというのに。
驚きすぎて、手も足もちょっとしか動かない。
小さく身じろきする腕の中の少年を、さらに強く抱きしめた。
やっと手に入れた大事な大事な薄衣。
手放したくない、手放すことなんてできない。
「…いや?……だが、私としてはもう少しばかりこうしていたいのだが。…どうかね?」
理由を濁し、ふわりと微笑する。
珍しく自分から要求することに自分でおどろく。
だが、彼なら…とおもってしまうのも事実で。
それほどに『遊城十代』という存在に心奪われているのだろうなと自嘲した。
腕に抱かれた赤毛の薄衣は、しばし目をぱちくりさせていたが、言葉の意味がわかるやにっこりと笑みをくれた。
「いいぜ?デザートにアイスつけてくれんならなー。」
もふもふと胸に顔を擦り付けながら十代は冗談交じりに囁いた。
その応えに安心して、パラドックスはぬくもりに身をゆだね、そっと目を閉じた。
********
パラ様二度寝で十代に起こられるフラグ。
早く結婚するといいよ。
最後の一冊を探す夢。
焼け落ちた柱の隙間を縫って潜りこんだ図書館。
御柱すら芯まで焼け、いつ崩落してもおかしくないそこで、すがるべき本(たいしょう)を探す夢。
……いや、夢の中の私は、此処がいつ崩落してもいいとすら思っていたのかもしれない。
誰もいないこの世界に生きるくらいなら、此処でぺしゃんこになってもいいと。
何日飲まず食わずだったかもう覚えていない。
光も射さないこの場所では、時間だって定かではない。
ただ黙々と、あてどない夢想の薄衣を掴むような作業を繰り返すだけ。
どの文献を読んだとしても、解決策など見つかるわけもない。
何を見つけたとしても、一度離れてしまった魂が、肉体に戻るすべはない。
過去をなかったことにはできない、罪をもとに戻す術もない。
糾弾するものもいなければ、断罪するものもいない。
ならば私は誰に希えばいい。
私の罪は誰に漱いでもらえばいい。
「購いのない罪などない、許しのない罪などない。」
先ほど手に取った本にあった言葉だ。
…もし私の罪に購いが存在するなら、許しを願う権利があるなら。
人っ子一人いないこの世界で、誰に求めればよいと言うのだ。
手元の本を閉じる。
この中にも、強く求める答えなどなかった。
伽藍洞になった本棚。頼りなくみしみしと軋んでは、崩壊の時を待ち望み戦慄く。
もうすがるべき手だては残されていないのか。
ぐるりと視界を巡らす。
ランプで微かに照らされる空間に………一冊の本があった。
慌ただしく本を掻き分け、その一冊に手を伸ばす。
瓦礫に挟まれたその本は、少しばかり背表紙の尻が出ているだけだ。
引っ張り出そうとすれば、確実にここは崩落するだろう。
…それでもよかった、すがるべきものがあるのなら。
あと一冊、この一冊がうすら微笑む薄衣のはじっこなのだ。
千切れんばかりに伸ばしたその指が、暖かく柔らかいものに包まれる。
その柔らかさかに、弾かれたようにパラドックスは瞼を開いた。
** **
「うお、やっと起きたか。」
間の抜けた声が起き抜けの青年の耳を過ぎる。
視線を横に巡らせれば、そこにはいつもの赤毛の少年。
まどろんだ視界に、燃えるような赤色がまぶしかった。
見上げてみればそこは何もない天井。
いつもと変わらない自分の寝室で、崩れかけた図書館も救いの一冊もそこにはなかった。
代わりに、体を覆う柔らかな布と触れ合った手が、安心感と心地よさを与えてくれていた。
漸く、しっかりとした思考がパラドックスの中に返ってくる。
「何をしている?遊城十代。」
うわこどのように呟く。寝起きの喉は嗄れていてヒリヒリと痛んだ。
その声質はどうして彼がこうして就寝時の自分の顔を覗き込んでいたのか、不思議で堪らないといった感じだった。
起き抜けいっぱつめの凍土クエスチョンに、「ご挨拶~」と茶々を入れる十代。
「お前が寝坊助さんだからわざわざ起こしにきてやったんじゃないか。」
むう、とわざとらしくふくれてみせる。
寝坊助と言われるのは初めてで、思わず目をぱちくりとしばたたかせる。
改めて時計を見やれば、針はお昼に近い時間を指していた。
いつもなら、この時間まで眠っているのは自分ではなく少年の方だというのに。
こんな遅い時間まで時間まで眠っているだなんて思わなかった。
疲れていたのだろうか、あんな夢までみるくらいだ。
ふう、と額に張り付いていた髪の毛を梳き流しながら気だるく身を起こす。
「確かに、寝坊助さんだな。」
自分で呟いて、なんだかおかしくなる。
今日は珍しく形勢逆転、と言ったところか。
よく見れば十代はほんのりとしたり顔で。
どこか悔しいが、でも十代が楽しいならそれでもいいかとおもってしまう。
「はーらへったんだよ。なあ、パラドックス。」
子供のように駄々をこねる十代。
この短絡さが、今の自分にはうれしい。
「もうお昼だね、朝食いっぱぐれてしまったし、たくさん作るとしようか。」
ふふと笑いながら返事をするパラドックス。
やたっ!と指を鳴らす姿、笑った顔が可愛くてしょうがない。
ふと、左手にぬくもりを思い出してそちらを見る。
伸ばした手を、しっかり掴んでくれた暖かい手。
包まれているだけで安心して、ぬくもりを覚えるだけでほっとする。
十代と一緒にいると、どうしてか自分の罪が軽くなるような気がする。
彼は自分を糾弾しない、自分を断罪もしない。
何も聞かず、ただその無邪気な笑顔で笑いかけてくれる。
それが堪らなく尊いものに感じて、「いとおしい」と形容してもおかしくないような心持を与えてくれる。
ずっと誰かにこうして感情をぶつけられることはなかった。
ずっと誰かに自ら感情を持つこともなかった。
――――――――何もない世界に一人だったから。
誹られる事もなければ、赦される事もなかった。
彼は誹りも赦しもしない。
それでも、豊かな愛を与えてくれる。
「いとおしい」とおもう心を与えてくれる。
それが、今の自分にとって、どれだけ赦しになっているか。
…………まるで、夢の中でしきりにさがしていた薄衣の一片を捕まえたような気分だ。
そういえば。
夢の中に出ていた本の背表紙も、燃えるように真っ赤な赤色をしていた。
「きみだったのか」
独白を溢して、掴んだ手ごと十代の小さな体を布団の中に引き込む。
うお、と間抜けな声を上げて、柔らかな布の中にダイブした。
腕の中に納まる小さな少年を包み込むように抱きしめ、大きく息を吸う。
鼻腔いっぱいにたまるお日様のいい匂い。
もぞつく姿も困った顔も可愛くて、さらに強く抱きしめた。
「わぷっ…なんだよぉ?」
何のことかわからない十代はきょとんと小首をかしげる。
自分から抱きしめることはあれど、突然彼から抱きしめられるなんて珍しくて。
自分が抱きしめたのだったら、ここから朝語るもはばかられるようなことをしたというのに。
驚きすぎて、手も足もちょっとしか動かない。
小さく身じろきする腕の中の少年を、さらに強く抱きしめた。
やっと手に入れた大事な大事な薄衣。
手放したくない、手放すことなんてできない。
「…いや?……だが、私としてはもう少しばかりこうしていたいのだが。…どうかね?」
理由を濁し、ふわりと微笑する。
珍しく自分から要求することに自分でおどろく。
だが、彼なら…とおもってしまうのも事実で。
それほどに『遊城十代』という存在に心奪われているのだろうなと自嘲した。
腕に抱かれた赤毛の薄衣は、しばし目をぱちくりさせていたが、言葉の意味がわかるやにっこりと笑みをくれた。
「いいぜ?デザートにアイスつけてくれんならなー。」
もふもふと胸に顔を擦り付けながら十代は冗談交じりに囁いた。
その応えに安心して、パラドックスはぬくもりに身をゆだね、そっと目を閉じた。
********
パラ様二度寝で十代に起こられるフラグ。
早く結婚するといいよ。
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