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久しぶりの十パラ
仮面があんまりにもフェードアウト早すぎて驚いた覚えがあります。
そんなかんじで。
よければ下のタイトルより
仮面があんまりにもフェードアウト早すぎて驚いた覚えがあります。
そんなかんじで。
よければ下のタイトルより
その日、パラドックスは仮面をつけていた。
仮面の下の 白と黒
「…パラドックス、それってば仮装かなにかか?」
ぎょっとして十代はソファからずり落ちそうになった。
初めて会った、頑ななころにつけていた、白と黒の仮面。
柄は…何だかはよく分からない。
何かをモチーフにしているのかも知れないし、 何も象徴するものなきデザインかも知れない。
「君には関係ないのだよ、遊城十代。」
「いや、関係あるだろ?めっちゃ気になるし。
なんだよ、そんなもんはずしちまえよ。」
腕を伸ばす十代。
だが、既の所で青年に背筋をそらされ、その手は空を切った。
「触るな…」
小さく囁くパラドックス。
よくよく聞けば、その声が微かに掠れているのが分かる。
何があったのだろうか。はて、と少年は腕組みして考える。
彼に嫌な思いをさせた覚えはない。
昨日も一昨日もそのまえの昨日も、 寝る間も与えず身体を繋げていたけれど、 そんなことはいつものことだ。
本当に嫌だったら本気で抵抗する事も知ってるし、 パラドックスが嫌だと思わないという自信もある。 根拠はネオスペースにおいてきたが。
ならば一体なんだろう。
彼がこの仮面に縋らざるを得ない、その理由とは。
そういえば、昨日は二人でDVDを見たのだ。
一本はヒーロー物で、 もう一本はアニマルドキュメンタリーだった。
感受性の高い青年のことだ、 何やら感じ取って何やら一人思い至ってしまったのだろう。
もしかしたら、泣いていたのかも知れない。
…ふと、十代は仮面に想いを馳せる。
パラドックスはその名に似つかわしく、矛盾を孕んだ存在だった。
未来を修正する、 という大義名分の下に冷淡ぶって過去を蹂躙する。
その癖に、自身の原罪にもがき苦しみ一人で傷ついていく。
誰よりも優しくて、誰よりも脆く儚いのに。
誰よりも冷酷で、誰よりも強く強靭であろうとする。
仮面の白と黒
パラドックス自身を象徴しているとしか、思えなかった。
「な、パラドックス。外そうぜこんなモン。」
ゆっくり、ゆっくりと。
十代は仮面に手を伸ばす。
今度は、身を捩られ未遂に終わる事は無かった。
指が、冷たい仮面に触れる。
その冷たさが、今の彼の心を表しているような気がした。
「……厭、だといったらどうするのかね?」
掠れた声で尋ねる。
これもきっと、彼からの救難信号。
さっきは「触るな」なんて強がったのに、 今度は試すような言葉を使って。
突き放しているようで、その実助けを求める。
それを見つけられるのは、 自分がパラドックスの事を強くつよく思っているから。
相手が愛おしいからだ。
「無理にでもひっぺぇがす。お前がいやって言っても取る。
俺に内緒で泣くなんてずるいぞ、なぁ…。」
カチャリ、と仮面の外れる音がする。
手に乗っかる重み、これはパラドックスの重くなった心。
大切に扱いながら、ゆっくりと外す。
「パラドックス?そんな仮面つけてたって、 世界は変わらないんだぜ?……ほら、外しちまえよ。 外したほうが、視界が開けるぜ?」
外した先の顔は、やはり泣いていた。
ずっと泣いていたのだろう、目のしたはふっくらと腫れて。
行く筋もの涙の後が、綺麗な頬にさらさらと残されていた。
「どーしたんだよ?な?」
今日1番の優しい声で尋ねる。
仮面の下の柔らかい心を、ほぐすように。
声に呼応して、新しい涙が、 ぱさぱさになった肌に新しい筋を落とす。
「私は、本当にここにいていいものかと…考えていたのだよ。
いきものの命を全て奪ったのは私だ。 その私が何の粛清も受けずにのうのうと生きていて良いのだろうか 。」
あー、と思わず声を漏らす十代。
完全に、昨日の二作品に影響を受けている。
感受性が高いというのも考えものだ。 今度からはお笑いコントDVDとかにした方がいいのかも知れない 。
「いーんだよ、俺が許す。
ってか、パラドックスが生きててくんなきゃ、やだ。俺もしぬ。」
頭をなでなでしながら説き諭す。
俺が許す、なんて大きく出たな、とは思ったが、人一人分、 パラドックスの分くらい自分に与奪権を譲って欲しい。
ほたほたと涙を流す青年の顔は固まってしまっているようで、 放心状態のまま変わらない。
あたまを撫でた手で、こんどは頬を優しく揉む。
目のしたや、頬肉はカチカチで、まるで頑なだった。
「十代が死んでしまうのは、私も厭なのだよ。」
むぅ、と動かない表情のまま膨れる。
かわいいな、と心の中でひとりごちながら、 クスクスと少年は笑った。
「じゃあ、俺の為に生きててくんなきゃだなぁ。」
仮面をつけて、強く強靭をてらおうとしていたパラドックス。
だがその下に隠れていたのは優しく脆く儚い内側。
そんな二律背反を孕んだその存在自体が、愛おしくてたまらない。
壊さないように、そっと、しっかりと。
十代は矛盾に富んだ複雑で愛おしいパラドックスをしっかりと抱き しめた。
**********
おしまい!
途中途中ぷちぷちで書いたから話が通じてるか解らん(^o^三^ o^)
楽しんでいただければ幸いです。
仮面の下の 白と黒
「…パラドックス、それってば仮装かなにかか?」
ぎょっとして十代はソファからずり落ちそうになった。
初めて会った、頑ななころにつけていた、白と黒の仮面。
柄は…何だかはよく分からない。
何かをモチーフにしているのかも知れないし、
「君には関係ないのだよ、遊城十代。」
「いや、関係あるだろ?めっちゃ気になるし。
なんだよ、そんなもんはずしちまえよ。」
腕を伸ばす十代。
だが、既の所で青年に背筋をそらされ、その手は空を切った。
「触るな…」
小さく囁くパラドックス。
よくよく聞けば、その声が微かに掠れているのが分かる。
何があったのだろうか。はて、と少年は腕組みして考える。
彼に嫌な思いをさせた覚えはない。
昨日も一昨日もそのまえの昨日も、
本当に嫌だったら本気で抵抗する事も知ってるし、
ならば一体なんだろう。
彼がこの仮面に縋らざるを得ない、その理由とは。
そういえば、昨日は二人でDVDを見たのだ。
一本はヒーロー物で、
感受性の高い青年のことだ、
もしかしたら、泣いていたのかも知れない。
…ふと、十代は仮面に想いを馳せる。
パラドックスはその名に似つかわしく、矛盾を孕んだ存在だった。
未来を修正する、
その癖に、自身の原罪にもがき苦しみ一人で傷ついていく。
誰よりも優しくて、誰よりも脆く儚いのに。
誰よりも冷酷で、誰よりも強く強靭であろうとする。
仮面の白と黒
パラドックス自身を象徴しているとしか、思えなかった。
「な、パラドックス。外そうぜこんなモン。」
ゆっくり、ゆっくりと。
十代は仮面に手を伸ばす。
今度は、身を捩られ未遂に終わる事は無かった。
指が、冷たい仮面に触れる。
その冷たさが、今の彼の心を表しているような気がした。
「……厭、だといったらどうするのかね?」
掠れた声で尋ねる。
これもきっと、彼からの救難信号。
さっきは「触るな」なんて強がったのに、
突き放しているようで、その実助けを求める。
それを見つけられるのは、
相手が愛おしいからだ。
「無理にでもひっぺぇがす。お前がいやって言っても取る。
俺に内緒で泣くなんてずるいぞ、なぁ…。」
カチャリ、と仮面の外れる音がする。
手に乗っかる重み、これはパラドックスの重くなった心。
大切に扱いながら、ゆっくりと外す。
「パラドックス?そんな仮面つけてたって、
外した先の顔は、やはり泣いていた。
ずっと泣いていたのだろう、目のしたはふっくらと腫れて。
行く筋もの涙の後が、綺麗な頬にさらさらと残されていた。
「どーしたんだよ?な?」
今日1番の優しい声で尋ねる。
仮面の下の柔らかい心を、ほぐすように。
声に呼応して、新しい涙が、
「私は、本当にここにいていいものかと…考えていたのだよ。
いきものの命を全て奪ったのは私だ。
あー、と思わず声を漏らす十代。
完全に、昨日の二作品に影響を受けている。
感受性が高いというのも考えものだ。
「いーんだよ、俺が許す。
ってか、パラドックスが生きててくんなきゃ、やだ。俺もしぬ。」
頭をなでなでしながら説き諭す。
俺が許す、なんて大きく出たな、とは思ったが、人一人分、
ほたほたと涙を流す青年の顔は固まってしまっているようで、
あたまを撫でた手で、こんどは頬を優しく揉む。
目のしたや、頬肉はカチカチで、まるで頑なだった。
「十代が死んでしまうのは、私も厭なのだよ。」
むぅ、と動かない表情のまま膨れる。
かわいいな、と心の中でひとりごちながら、
「じゃあ、俺の為に生きててくんなきゃだなぁ。」
仮面をつけて、強く強靭をてらおうとしていたパラドックス。
だがその下に隠れていたのは優しく脆く儚い内側。
そんな二律背反を孕んだその存在自体が、愛おしくてたまらない。
壊さないように、そっと、しっかりと。
十代は矛盾に富んだ複雑で愛おしいパラドックスをしっかりと抱き
**********
おしまい!
途中途中ぷちぷちで書いたから話が通じてるか解らん(^o^三^
楽しんでいただければ幸いです。
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