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パラレル?なんなのかよくわかりませんが。
十代とパラ様ガひとつのおうちでくらしておりました。

パラ様が目を覚ますと十代がおりませんでした。
そわそわしたらかわいいよねえええっていう。

パラ様自体がかわいいですしおすし。
なんかもうちょっと書きたかったことあると思うんですけど、眠くてサレンダー



よろしければしたのタイトルより~。





















ぬくもりの欠けたベッドは、眠るには少し冷たかった。







そよと吹く夜風に、パラドックスは体を震わせた。
深夜、サイドテーブルにおいてあるデジタルの時計は深夜を指し。
少し開かれた窓、カーテンはひらひらとその身を翻らせていた。


「ん…。」
すらりと体をしならせて、青年は身を起こす。
その体には何も纏っておらず、生まれたままの裸体が月夜に怪しく映った。

薄いブランケットを一枚引き寄せ、辺りを見回す。
物のない部屋、物質に執着のない二人の生活空間は驚くほど質素だ。


ただでさえ物のないところに、ぽっかりとあいた物足りなさ。
いったい何が足りないというのだろう。


「十代…?」

物足りなさに確信を持ってふと横を見ると、隣で寝ていたはずの遊城十代がいない。
毎日毎晩、同じ時間に布団にもぐって、一緒に眠る。
時々…いやほぼ毎晩体を重ねて、へとへとで眠りに落ちることが大体で。
こうして目が覚めるのは久しぶりで、隣に彼が眠っていないのは初めてのことだった。

ちょっと前まであんなに気持ちよさそうに眠っていた十代が、枕だけを残してどこかへ消えている。
あの少し間抜けな寝姿を見るのは好きだ。とても心地よさそうに眠りをむさぼる姿はたまらない。
自分はあまり夢見が良くないから、彼の幸せそうな顔を見るのが何よりも心の救いになっていた。
だが今日はそのかわいらしい寝顔がどこかに行ってしまっている。



トイレにでも立ったのだろう、と解釈して再び布団のなかへともぐる。
さわさわとそよぐ風が、柔らかな髪を撫でて。
ふわりと落ちてくる睡魔に、体を委ねる。



きっと眠れる、十代がそばにいなくたって眠れる。
あの子供のように暖かなぬくもりがなくても、規則正しい寝息が聞こえなくても。
これまでずっと一人で寝ていたじゃないか、何度も何度も贖罪のように悪夢を繰り返しながら。



だが、心はそわそわとおちつかず。
もし彼がふらりと出て行ってしまっていたら、というあてどない妄想が一人歩きを始める。

もともと一所に留まっていられるような性格ではない。
それはまだ知り合って日は浅いが痛いほど良く理解しているつもりだ。




もしその「ふらり」が今日だったら?




今日、今、思い立って。
適当に荷物をまとめてすでにどこかへいってしまっていたとしたら?
自分はココに捨て置かれてしまっていたとしたら?

普段なら思いつきもしないような暗い妄想が頭の中をぐるぐると駆け巡る。
一人のときはこんなこと思いもしなかったのに。
いや、ひとりだったからこそ「おいていかれる」なんて夢想をすることもなかった。


風ではためくカーテンの隙間から見える月の光。
奇しくも、誰かさんが外へふらりと誘い出されそうなほど、美しい光を放っていた。



「っっ十代…!」


たまらず、パラドックスは薄いブランケットを抱きしめたままバタバタとベッドを飛び出していた。





ぺたぺたと裸足で小走りする音が響く。
決して全力疾走をしているわけではない。
だが、青年の息は上がり、肩ではあはあと呼吸の調子をとっていた。
それはおそらく心的焦燥感の現われで。
きょろきょろとせわしなく辺りを見回す顔は真剣そのもので。
どれだけ十代を求めているかが、その表情だけでも痛いほど理解できた。

部屋は3LDK、さほど大きいというわけではない。
ぱたりとドアを開いては、彼がいないのを確認して閉じる。
別の部屋をぱたりと開けて、また閉じる。

いつもなら、読書をしていると膝枕を強要するソファにも、作りかけの晩御飯をつまみ食いする
ダイニングにも、求める姿はない。


本当に出て行ってしまったというのか? 自分をおいて。
次第に顔がくしゃりと歪んで、今にも泣きそうになってくる。
前なら、置いていかれることなどなんと言うこともなかったのに。
そう、世界から見捨てられた自分が、これ以上誰に捨てられるというのだ、そう思っていた。

だが、十代にあってから。
再び、置いていかれる恐怖に体を震わせて、縋る相手を探して回る日が来るなんて。


彼の無邪気さが、率直さが。
心の芯を掴んで離さない。
心の中の柔らかい部分に浸透して、離れてくれない。
そんな彼にふと手を離されたら、自分はどうしたらいいのだろう。


どうやって生きればいいのだろう。





「置いて行っては厭なのだよ、十代…。」
うつむいて、ブランケットを強く抱きしめて。
パラドックスは小さく小さく呟いた。
それは聞いているほうがつらくてないてしまいそうなほど、悲痛な小さな声だった。




「お?パラドックス。どうしたんだよ?寝てたんじゃないのか??」
唐突に声がふって来て、ゆっくりと頭を上げる。
見上げれば、そこには先ほどまでずっとずっと求めていた姿がひとつ。
適当にタンクトップとジャージを履いて、牛乳パックを掴んだラフな姿。
鳶色の髪の毛ときょろきょろと明るい眼。



「じゅうだいっ…」

気がつけば目の前の少年に抱きついていた。
とつぜん抱きつかれた十代は、驚いてたたらを踏む。
大きな体に覆いかぶさられ、持っていた牛乳がパックの中でたぷんと揺れた。
ぱさり、と抱きしめられていたブランケットが床に落ちる。
まるでギリシャの彫刻を思わせる美しい肢体が、カタカタと震えていて。
一目で、何か起こったのだということがうかがい知れた。


「おわっ…どうしたんだよ?何か怖い夢でも見たか?」
すべすべした背中を宥めながら、十代は問いかける。
パラドックスは小さく首を振り、さらに強く体を抱きしめてくる。
こんな風に自分から抱きついて強くしがみついてくるなんて珍しくて。
混乱が脳内を駆け巡る。
どうしてこんなに狼狽しているのだろう、怖い目にでもあっただだろうか。
もしも何がしかが青年に危害を加えていたのなら、それが朝方の蜘蛛であろうが覇王パワーで
粉砕してやるつもりだった。
それくらいに、自分はこの青年に入れ込んでいるのを、十代は自覚していた。

それ以上理由を問いただすことなく、ただ黙って背中を撫でる。
次第に落ち着いてきたのか、パラドックスはタンクトップを握りしめいていた手を緩め、かすかな
声で十代に告白した。


「お、置いていかれたかと思ったのだよ。」
恥ずかしそうにいうパラドックスの声は震えていて、なんだかかわいらしいなと十代は思った。



そうか、自分が何も言わずに布団を出たから。



そう思い至る十代。
なるほど布団の冷たさに不安になったというところだろう。
まったくもって愛らしい青年である、と少年は心の中で小さく一人ごちる。
もしもこれを口に出したなら、きっと一週間は口を利いてくれないだろう。

自分が少しいなくなっただけで、こんなにうろたえて探してくれるなんて。
恋人冥利に尽きるなとご満悦そうに心の中で幸せをかみ締めながら、強くパラドックスの体を抱いた。



「…置いてなんかいくかよ、俺はこれでもパラドックスのことすんげえ好きなんだからな?」
金の髪に隠れた耳元に向かって、色気のある声で囁く。
それはもちろん本心で、まごう事なき真の言霊だった。


そうだ、置いてなんか行くもんか。
自分は彼が思っている以上に青年に入れ込んでいるのを自覚している。
好きで好きでたまらなくて、できれば一日中だって彼を抱いていたい。
ずっとベッドからでないで、一から百、いや千、いや万までだって愛を確かめていたい。
そんな彼を置いてどこかになんかいけるもんか。



「そうかね……?………よかった。」

十代の言葉に安心したのか、青年は涙を浮かべた顔でふにゃりと笑う。
それが全裸であるという滑稽さにもかかわらず、とても美しく、可憐に見えた。
思わず体中の血液が下半身に集中する。
そうだ、今向かい側のパラドックスは全裸。
ディフェンスに定評のあるブランケットも、今は手放されて床に垂れ落ちている。
美しい肢体が眼前にはあり、しかも密着しているときたもんだ。

我慢弱い十代の下半身はもう臨戦態勢までにその質を変えて、切なくジャージを押し上げていた。



「なあ、パラドックス…俺勃起しちゃったんだけど。」
隠しもせずに現状を告白する十代。
あまりにもあからさまに言われたものだから、パラドックスは一瞬何か分からなかったようだ。
きょとんと小首をかしげたあと、何を言われたのかを悟るや急に眉間にしわを寄せる。


「なにをばかなことを…。えっちなことはいけないことなのだよ。」
ベッドの上ではあんなに饒舌に喘ぐ口が、この清廉な言葉を吐くのが好きでたまらない。
嗜めるような顔をしていても、ベッドの上では自分を求め啼く姿がパラドックスという名に相応しい。
もちろん、パラドックス自身もこの言葉が十代にとって如何に抑止力にならないか、重々承知のことだろう。



「だめ。責任とって。ベッドでもっかいシよう?」
挑戦的かつ挑発的な表情でウインクして。
十代は尖らせた青年の唇を、これ以上反論を許さないといわんばかりに強引にキスでふさぐのだった。



***********

おしまい

ベッドイン後はご想像に…!
メンタル豆腐のパラ様かわいいです!キャラ崩壊しはじめてるから早くDVD!!!!!!
十代とパラ様はやく同棲したらいいのに。てか結婚したらいいのに。
私は一刻も早く十代とパラ様ガ結婚するよう応援しております。
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