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三沢君と十代さんに異常に萌えたんだ。

んで、書いてみるテスト。
本当はもうちょっと違ってた…ような気がする。
三沢君がもっと良いこと言ってた気がするんだけど忘れてしまったので滅びのバーストストリーム!!


女性向けです。


もしよろしければ下のタイトルからお願いします~。

ああ、今日もパラ十終わらない…orz


…こんな月の綺麗な日は、妙に胸がざわめくものだ。
 


 
お月さま



 
 
「……うぁー、何でだろ?」
悔しそうな声を上げながら、十代はムックリと体を起こした。
 
ブランケットだけで寝るには肌寒い季節。冷気に体を小さく振るわす。
布団の中で何度も何度も寝返りを繰り返したせいか、シーツはぐしゃぐしゃになっていて。
まるで今の自分の気持ちみたいだな、なんて柄にもなく感傷めいたものを感じる。
 
体は倦怠感を感じているのに、頭は妙に冴えて。
何度も思考を廻らせては、微睡みと覚醒を繰り返す。
普段なら布団にもぐって3秒で就寝。のび太もびっくりの寝付きのよさだというのに。
それを十代自身自負しているものだから、余計に悔しいのだ。
ブランケットを抱き締めながら、体をぶるりと震わせる。
上からは翔の小さな寝息、その上からは剣山の豪快ないびき。
全くの不協和音が、何処か胸を騒がす。
上の二人はこんなに気持ちよく寝てるのにー、と歯を噛み締めてブランケットに八つ当たりした。


月がカーテン越しに、まばゆく射し込んでいた。
 


 
『クリクリ?』
自棄になった少年の目の前、虚空に現れる、羽の生えた毛玉。
その表情は哀しそうで、十代を心配しているようだった。
 
「ハネクリボー…、何て顔だよ!俺は元気だぜ?ホラ!」
優しい相棒に心配を掛けまいと、努めて元気に振るまう。
だがどこかで陰る笑顔は、毛玉を更に心配させるだけだった。
 
『クリ~…』
「わぁもう心配すんなって!…あ、そうだ、俺ちょっと気分転換に外出てくるぜ!」
体を摺り寄せてくるハネクリボーをわしゃわしゃ撫でて、十代はベッドから降りた。
心配されることは、決して悪い気はしない。
だが同時に、自分らしくない、という気もしてならなかった。


外の空気を吸えば、気分も変わって眠れるかもしれない。
剣山と翔を起こさないように、少年は部屋を後にした。



海沿いの崖を、ゆっくりと歩いていく。
寄せては返す漣に耳を澄ませながら、緑を踏みしめた。
大きな満月が、十代の体を照らす。
眩しすぎるほどの明るさが、ざわざわと体をざわめかす。
いつもならこんな感情になることもないのにな、と違和感の塊を持て余した。


何をするわけでもなく、眠気を探してひた歩く。
ふと…繰り返す漣に、混ざる声を聞く。



「アン・ドゥー・ドロー! アン・ドゥー・ドロー!」
フランス語をもじったドロー練習、この声はもちろん聞き覚えがある。
十代はふらりと、そちらのほうへ足を運んだ。



**   **



「やっぱりお前だったんだな、三沢。」

「アン・ドゥー…、ん?どうしたんだ十代。こんな時間に珍しいな。」


声の主は、少年が想像したとおり、ラーイエローの秀才・三沢大地だった。
いつもの制服を身にまとい、デュエルディスクからドローの練習の最中だ。
ちょっとな、と頭をかきながら笑う十代。その陰りを三沢は見逃さなかった。


「どうした、俺でよければ相談に乗るぞ?どうした、好きな子でも出来たか??」
少し前のめりに問いただす青年。
ブリザードプリンス・天上院吹雪さんじゃあるまいに、と『ジョイン!』を思い出して噴出す。
促され、十代は夜露に湿った草の上に腰を下ろした。
隣に腰掛ける三沢。どうやら今日のドロー練習はもういいようだ。

漣の中に、声は静まる。
口を開いては、もごついたあと閉じる十代を急かすことなく、ただ待つ三沢。
こんな少年を見るのは珍しくて、どう声をかけていいか、分からなかった。



「……別になんてことねーんだけどさ、…寝付けないんだよな。」
眼前に広がる海原を眺めながら、ぽつりと呟く。
ようやく沈黙を破った声は、小さく頼りなかった。

「寝付けない?君が?」
驚いたように顔を覗き込む。
十代の寝つきのよさは仲間内では有名な話で、その彼が眠れないなんて青天の霹靂だ。
青年の反応に、「だよな~」と顔を崩す。



「なんてーか、…ざわざわするってか、頭だけみょ~に色々考えちまうみたいな。」
自分らしくない言葉を並べつけ、うああ~と、草の上にごろんとなる。



目に飛び込んでくるのは大きな大きな満月。
真っ白に輝く満月は、この世のものとは思えないほど美しく。
逆に、この闇空にぽっかりと空いた大穴のように、禍々しくも映る。


穏やかに、妖しく、優しく、厭らしく。
二律背反する印象を交互に与えていく。




ああ、これか…。




「月が…、綺麗だからかな~…。」


無意識に言葉が溢れた。
最後まで放ってしまってから、まったく持って自分らしさのない殊勝な哲学に慌てる。

「な、なんてな!んなわけねえよな~。」
あはは、と笑って誤魔化してみるが、覆水盆に返らず。
神妙な顔の三沢と目が合うだけだった。


気まずい、すごく。
このままダッシュで寮まで帰ろうかと色々考える十代。
やっぱり今日の自分はどこかおかしい。
こんな殊勝な考えをするなんてどうかしている。
これなら布団の中で悶々としていたほうがまだ良かった。
隣の彼は、笑うだろうか、大丈夫かと本気で頭を心配するだろうか。
口を開かれる前に逃げだそう、ダッシュで。


思考が、行動に体を動かすよりも。
三沢の口が動くのは早かった。


「知っているかい?十代。…月には不思議な魔力があるんだ。」
「……ま、りょく?」
いつになく真剣な物言いに、思わず鸚鵡返しに問い直す。


「そう、魔力。……満月の日は犯罪者が多くなるんだ。それはきっと月の引力と関係していて。
君の心がざわざわするのもそのせいなんじゃないかな?」
月を見上げながら、仮説を立てる三沢。
…まさかこんな風に真剣に聞いてもらえるとは思わなかった。
どうせ「似合わない」と笑われて終わりだと思っていたのに。
なんだかこそばゆいような、嬉しいような感情がじんわりと広がっていく。


「そんなもんなんかな~」
改めて月を眺めながら、息を大きく吐く。
月はただただ妖しく輝くだけで、答えを与えてはくれない。



ぬ、と影が差す。
目の前には月ではなく、三沢の顔が広がった。
気がつけば、自分の上に青年が馬乗りになっていた。


「三沢…?」

「どうだい、十代。今の気分は。」

尋ねられ、きょとんとする十代。
今の気分、といわれても。
大きな月の代わりに、三沢が広がる世界。
微かに漏れ溢れる月の光が、まるで彼から後光が差しているようだ。



「三沢から後光が差してら。」


へらり、と笑う。
月が隠れたせいか、不思議とざわざわしていた心が収まっていく。
三沢がきっと、月を覆い隠してくれたおかげだ。


「これで少しは俺の存在感も出たかな?」
自虐を笑いに変えて、両手を大きく広げる。
その姿は雄雄しく、雄大にみえた。



「君の臆するもの全て、不安にさせるもの全て。
この三沢大地がその背に受けよう。

君は、輝きに怯えるよりも自ら輝きを放つべきだ。気張れ遊城十代!」



にっこりと笑って、まるで誓いのように高らかに口上を述べる。
月の光を背に受ける三沢は、何者にも負けないほど大きく、強く、優しく輝いていた。
十代の心に溜まっていた違和感の塊は、霧散するように溶けて。
どろりとした眠気と、青年の雄大さに感動した動悸が内側を占めていた。



「三沢、…サンキュ。」
「どういたしまして。さあ、気分はどうだい?」
改めて、もう一度気分を聞かれ、自分の心に問いかける十代。


不安や畏れはもう何処にもなく。
代わりに圧し掛かられているという事実に、ドキドキさえしてきた。


「…ドキドキする。」

十代は素直な感情を述べる。
言葉にした瞬間に、羞恥から顔が熱くなるのに気づいた。
それを聞いた青年は、にっこりと笑った。



「それじゃあ、君のドキドキも。


俺が全部受け止めてあげよう。」




額を擦り合わせながら、優しく優しく、呟いた。





―――――――――その後は、月のみぞ知る。



*************
うー…郵便局で思いついたのに、わすれちゃった。
もっと何か三沢を好きになるお話にしたかったんだ。
てかむしろきょう私が三沢に惚れ直したのに。
忘れるなんてお万死三☆連☆弾/(^o^)\ナンテコッタイ

思い出したら加筆修正したい…。
楽しんでいただけたら嬉しいです。



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