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ごっず初SSです。
やっぱり王道の遊アキで。
最初はそのまま置いてたんですが、畳んだほうがスマートかなと思い畳むことにしました。
ご覧の際は下のタイトルからお願いします~。
やっぱり王道の遊アキで。
最初はそのまま置いてたんですが、畳んだほうがスマートかなと思い畳むことにしました。
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あなたに夢中
遊星はいつも機械に対しては雄弁だ。
そんな彼を見るたびに、心がもやもやするのは、一体何故だろう。
ソファに腰掛けて、眺めるのは後姿。
横に大きく跳ねた髪、作業のために丸められた背中。
現場が熱を持っているせいか、ジャケットは脱ぎ捨てていて。
程よく鍛えられた腕が、忙しなく動いている。
こちらを振り向くそぶりは少しもない。
アキは小さく嘆息した。
放課後、ライディングデュエルの練習相手をしてもらおうと思って訪れたのに。
肝心の遊星はマシンの整備に夢中。
「少し待ってくれ、すぐ終わらせる。」なんて嘘っぱち。
一度手をつけたら、没頭して時間を忘れてしまうくせに。
この前だって同じことを言って、結局日が暮れてしまって練習出来ず仕舞い。
そのときは近くの喫茶店でブルーアイズサンデーを奢ってもらったけれど、今日はレッドアイズパフェになるかもしれない。
頬杖をついてじっと眺めるアキ。
その表情はどこか不機嫌そうで、頬がフグのように膨れている。
そんな少女の殺気めいた視線にも、遊星は気づかない。
貴方はいつだって、機械が恋人。
今だってほら。
磨いた部品を見て微笑む姿、なかなか向けられることのない満足そうな笑顔。
組み立てたものがきちんと動作するたびに頷く姿も、慈しみに溢れている。
ひとつの事に一生懸命になる男性の姿は美しいが、何故か納得がいかない。
彼が機械に向かって微笑むのを見るたび。
慈しみに溢れた指先を見るたび。
心がもやもやして、訳もなく遊星に八つ当たりしたくなる。
その笑顔をこちらにももっと見せてくれたらいいのに。
もっと自分に意識を向けてくれたらいいのに。
独りよがりな考えが心の中に渦を巻いて、思わずソーンウィップを浴びせたくなる。
この気持ちは一体何なんだろう。
消化できない気持ちをもてあますアキ。
『私より機械のほうが大事なんでしょ?』
言いたいのに、言えない言葉。
きっと言えたらすっきりするのに、言ってしまえば遊星を困らせてしまう。
揺れ動く天秤が、頭の中で騒々しい。
「………遊星のバカ!」
持て余した気持ちをいっぱいこめて、アキは青年の後姿にあかんべをした。
ソファに全体重を預けて、ただただ金属の擦れる音を聞く。
本当に終わるのかしら?と一抹の不安を感じながら、軽く、目を閉じた。
** **
「………アキ、…アキ。」
遠くで遊星の呼ぶ声がする。
肩口に触れるぬくもり、そこからもたらされる振動。
アキはゆっくりと閉じていたまぶたを開いた。
「……ゆう、せい?」
ふわりとほぐれた視線の先には、涙にぼやけた青年の表情。
ずっとこちらに向けたかったのはこの顔だ、と思い出す。
先ほどまでまだ明るかった世界はどっぷりと暮れていて、暗がりの中にランプがあがっていた。
覚醒する意識、次第に現状が頭の中に入ってくる。
「やだっ!私ったら寝てたのね…。」
慌ててソファから上体を起こす。
こくり、と頷く青年に寝顔を見られていたのかと思うとはずかしくなる。
「すまなかったな、こんな時間まで待たせて。」
申し訳なさそうに眉を下げる相手に、言いたいことは山ほど。
でもどれもこれも、はらはらと零れ落ちていく。
こちらを見てほしい、と思っていた相手が、今自分を見てくれているから。
「もう、しょうがないわね。…今日はもう遅いから、今度またお願いするわ。」
笑っていえるのは、遊星だから。
悪いな、とアキの頭を撫でる遊星。
子ども扱いしないで!と噛み付くが、その暖かさが嬉しい。
先刻までもやもやしていた心が、ふわりと温かくなっていく。
こちらを見てくれないと心がもやもやするのも。
こちらを見てくれて心があったかくなるのも。
答えを出すのはきっとたやすいのだろう。
でも、その答えを出すのはもっときっと後。
もっと彼を知って、彼にも自分を知ってもらってから。
すべてを受け止めてくれた彼のすべてを、自分が受け止められるようになってから。
「それまで、待っていてくれるかしら。遊星…。」
「?何か言ったか?アキ。」
問いかけに「何にも?」とお茶を濁して。
少女はくすくすと笑った。
「送っていこう」という遊星の言葉に、今日は甘えて。
二人は並んで部屋を後にした。
*************
はい、初!遊アキですた。
ひいい!!ひどい、ひどすぎる(文章が
遊アキはアキ→遊星の按配がとてもすばらしいと思います。
遊星さんがいなくなると超心配するアキさんが可愛くて堪りません。
こんな感じでSSを書いていこうと思います。
もしよければお暇つぶしがてらお付き合いいただけると嬉しいです!
ここまで読んでくださってありがとうございました!
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